安全ガイド

安心・安全に
お使いいただくために

LPガス安全ガイド

1.正しい使い方

  • (1)安全にご利用いただくために
  • (2)器具のお手入れ
  • (3)ゴムホースの確認
  • (4)一酸化炭素(CO)中毒に注意!!

(1)安全にご利用いただくために

①LPガス用の器具をご使用ください。

※都市ガス用の器具はご使用できません。ガス器具に貼り付けしてあるラベルをご確認ください。

いつも青い炎でご使用ください。

※炎の色が赤や橙の場合は、不完全燃焼を起こしています。
不完全燃焼の場合は、バナーキャップの汚れ、換気不足の可能性があります

③十分な換気をおこないましょう。

LPガスが燃焼するためには、大量の空気(酸素)が必要です。室内でガス器具を使用する際は、換気扇を回す、窓を開けるなどの換気を十分に行ってください。

ガス栓や容器バルブは安全に取扱いください。

使用していないガス栓にはガス栓キャップをつけてください。長期間ご不在になるときは当社にご連絡ください。配管やガス栓をアースの代わりに使用しないでください。

(2)器具のお手入れ

ガス器具を安全に使用するには取扱説明書をよく読み普段からお手入れしましょう。

ガス小型湯沸器

汚れや詰まりがないか時々確認しててください。

ファンヒーター

・エアフィルターのほこりを掃除機などで吸ってください。

・温風吹出口はやわらかい布で軽く拭いてください。

ガスコンロ

・バーナーキャップを取りはずし、穴や溝の目詰まりを歯ブラシなどで取り除いてください。

・五徳(ごとく)は汚れがこびりつきやすいので、定期的に中性洗剤や重曹などで汚れを落としてください。

(3)ゴムホースの確認

  • ・ゴムホース(オレンジ色)は、ガス栓の赤い線のところまで差し込んで、ホースバンドでしっかり固定してください。
  • ・ゴムホースは折り曲げたりしないでください。
  • ・三つ又は危険なので、絶対に使用しないでください。
  • ・ひび割れなどが発生しているゴム管は使用しないでください。石けん水を塗り泡が出るかで分かります。

(4)一酸化炭素(CO)中毒に注意!!

  • ・LPガス自体には毒性はありませんが、不完全燃焼を起こすと一酸化炭素(CO)という有毒なガスが発生します。
  • COは無色無臭ですが、毒性が極めて強く中毒になる危険があります。初期症状が風邪に似ているため、なかなか気づきにくく十分な注意が必要です。
CO(%)呼吸時間及び症状
0.022~3時間内に軽い頭痛
0.041~2時間内に軽い頭痛、2.5~3.5時間で後ろ頭頭痛
0.0845分で頭痛、めまい、吐気、2時間で失神
0.1620分で頭痛、めまい、吐気
0.325~10分で頭痛めまい、30分で致死
0.641~2分で頭痛、めまい、30分で致死
1.281~3分で死亡
空気中の一酸化炭素と症状

2.LPガスの設備について

  • (1)設備・整備の管理区分
  • (2)ガス漏れ警報器の取付位置
  • (3)保安点検調査(消費機器検査)
  • (4)不審な訪問・電話にご注意ください

(1)設備・整備の管理区分

LPガスの設備は法律により「①供給設備」と「②消費設備」に分かれています。

①供給設備とは:容器からガスメータまでです。当社が責任をもって管理します。

②消費設備とは:ガスメータの出口からガス器具までです。お客さまの責任で安全にご使用ください。

(2)ガス漏れ警報器の取付位置

ガスもれ警報器の取付位置は?

LPガスは、空気より重い(空気の1.5~2倍)ので万一漏洩した場合、床面をはうように広がり、低い場所にたまる性質があります。このことから、ガス漏れ警報器を床面から30cm以内の高さの所に取り付けておくと、爆発下限界濃度2.1%の約4分の1の0.5%で検知して警報を発します。

警報器の設置図(複合警報器の設置例)

(3)保安点検調査(消費機器検査)

・お客さまにガスを安全にお使いいただくため、ガス事業法・液化石油法に基づき4年に1度定期点検を実施しております。※点検費用をいただくことはありません。

・点検では、供給設備および消費設備のガス漏れ検査、ガス器具や給排気設備の調査などをお客さま立会いのもと行います。作業時間は約30分程度です。(※設備の状況によって異なる場合があります)

(4)不審な訪問・電話にご注意ください

ガス会社の関係者を装いお客さまの個人情報を聞き出す、ガス料金や点検・修理代金の詐取や強盗等の悪質な事件が発生しています。十分にご注意くださいますようお願い致します。

<主な手口>

  • ・「ガス保安協会」などと名乗り、お客さまの家族構成やガス・電気代などの個人情報を聞き出そうとする。
  • ・ガスの点検員や集金員・検針員等と称して、お客さま宅を訪問しガス料金を詐取、あるいは偽造した領収書を用いて点検料等を詐取する。
  • ・ガス漏れやガス機器の検査と偽り、お客さま宅内に入り、金品を盗み取る。
  • ・給湯器が故障していると偽り、偽の部品を見せ交換したように見せ修理代金を詐取する。
  • ・「ガスメータの定期点検」や「ガスの供給停止」を装った迷惑メールを送付し、本文に記載されているリンク先アドレス http://…やhttps://…(以下省略)に誘導する

<チョープロでは>

  • ・原則として、アポイント無く訪問することはありません。但し、ガス漏れ等の緊急時にお客様とご連絡が取れない場合や、屋外での機器設置(事前にご案内文書を投函しております)は、アポイント無くご訪問する場合があります。
  • ・お客様宅を訪問する場合には、必ず「社員証の提示」「制服の着用」を行っております。当社員が訪問した際は、必ずご確認していただきますようお願いいたします。

※ご不審に思われる点がございましたら、当社へお問い合わせください。

≪お問い合わせ先≫
チョープロお客様センター:0120-568-101(受付時間 9:00-17:00)

3.LPガスの基礎知識

  • (1)LPガス(LPG)とは
  • (2)特徴
  • (3)性質
  • (4)なぜLPガスは臭うの?
  • (5)どこで採れるの?

(1)LPガス(LPG)とは

LPGとは Liquefied(液化)Petroleum(石油)Gas(ガス)の頭文字をとった液化石油ガスの略称です。一般的に家庭用ではプロパンガスが使用され、工業用ではブタンガスが使用されます。

(2)特徴

①環境にやさしい

LPガスは石油や石炭に比べ地球温暖化の原因といわれるCO2(二酸化炭素)や燃焼時に酸性雨の原因になるSOx(硫黄酸化物)の排出が少なく、クリーンなエネルギーです。

②災害に強い

LPガスはガスが入った容器を配送して供給する分散型エネルギーです。調査・点検を1戸単位で行なうことができるため、迅速な復旧が可能です。避難所などへの燃料供給にも臨機応変に対応できます。震災等の災害時にも活躍します。

③持ち運びやすい

プロパンガスは液化されたガスを容器に充てんしたもの(ガスボンベ)を各消費者の家に配送しています。ガスボンベ、ガス管・ガスメータなどの簡単な設備があればすぐに使うことができます。

④発熱量が都市ガスの2倍

LPガスは都市ガスの2~3倍の総熱量があります。(プロパンガスは1立方メートルあたり24,000kcal都市ガスは10,750kcal)。そのため火力を必要とする中華料理店などの飲食店に多く用いられています。

(3)性質

LPガスは常温常圧では気体ですが、圧力を加えたり冷却したりすると液体になります。
液体にすると気体時の体積の約250分の1になるので輸送が容易になります。
LPガスは空気より重いので、ガスが漏れると床面など低いところに滞留します。

(4)なぜLPガスは臭うの?

LPガスは、本来無臭なものですが、玉ねぎの腐ったような臭いをつけています。万が一、LPガスが大気中に漏れた場合、その濃度が1000分の1という微量なものでも、くさい臭いとして人が感知できるようにしたもので、わざとこのような不快な臭いにしています。

(5)どこで採れるの?

我が国で使われているLPガスの約70%は海外からの輸入したもので、主にアメリカや中東が原産国です。残りの約30%は原油精製時及び化学製品の生産時に発生する国内生産分です。

4.ガス機器の使用時は十分な換気を!

  • (1)小型湯沸かし器
  • (2)自然排気式のふろがま・自然排気式給湯器
  • (3)強制排気式湯沸器、強制排気式ふろがまをご使用のお客様へ
  • (4)不完全燃焼による中毒事故に注意!
  • (5)屋内式ガスふろがま使用時は、換気扇使用禁止!
  • (6).業務用厨房のガス使用の注意点

(1)小型湯沸かし器

①古い小型湯沸かし器には不完全燃焼防止装置がついていません。

不完全燃焼防止装置付きの新しい機器にお取り替え下さい。

使用中に火が消えた時は、繰り返し使用せずにご連絡ください。
③ふろや洗濯機、シャワーなどへは絶対に使用しないでください。
④必ず換気を行ってください。

小型湯沸器を使用中は必ず、換気扇をまわすか窓を開けてください。新鮮な空気が不足すると、不完全燃焼をおこすおそれがあります。

(2)自然排気式のふろがま・自然排気式給湯器

自然排気式ふろがま・自然排気式給湯器」とは?

機器本体が室内に設置され、排気は排気筒を用いて自然通気力で屋外に排出されるものです。

(3)強制排気式湯沸器、強制排気式ふろがまをご使用のお客様へ

強制排気式湯沸器・強制排気式ふろがま」とは?

機器本体が室内に設置され、排気筒に排気扇が設けられており、強制的に排気するものです。

(4)不完全燃焼による中毒事故に注意!

屋外設置用のガス機器を並板などで囲わないでください。
事故を防ぐためにも十分ご注意ください。

新鮮な空気が不足し、不完全燃焼による事故やガス機器の故障の原因となります。

※増改築で囲う場合には、ガス機器の設置場所を移動するか、給排気設備が必要となります。

(5)屋内式ガスふろがま使用時は、換気扇使用禁止!

ガス風呂釜の使用中は台所や脱衣室の換気扇を使用しないでください。浴室内に排気が逆流し一酸化中毒(CO中毒)の原因になります

(6).業務用厨房のガス使用の注意点

ガス機器の取扱説明書をよく読んで、正しい使い方を確認しましょう。

必ず換気!給気と排気

ガス機器を使うときにはまず換気。充分な給気を確保しましょう。換気設備を動かし、空気が吸い込まれていることを確認してください。

火から離れないでください。

使用中は火元を離れない。離れるときは火を消してください。

ガス栓の確認

正しい操作で火を消し、ガス栓も閉めてください。

日々のお手入れ

ガス機器や換気設備、厨房の給気口・排気口にも注意しでください。

ガス・CO警報器の設置

ガス漏れ警報器およびCO警報器の設置をおすすめします。ガス漏れや不完全燃焼時にランプと音で危険をお知らせするので安心です。

5.災害時の対応

  • (1)容器バルブの閉め方
  • (2)火災のときは
  • (3)地震のときは
  • (4)台風や洪水のおそれがあるときは

(1)容器バルブの閉め方

避難するときやガスの臭いがするときはガスの使用をやめてください。
ガス栓、メーターガス栓、容器バルブをすべて閉めてください。

(2)火災のときは

ガスボンベが設置されているお宅は容器バルブを閉めてください。また消防署員などに容器の位置を知らせ、後の処置を依頼してください。。

(3)地震のときは

火をすべて消し、ガス栓・器具栓を閉めてください。揺れの大きなときは、安全を確認の上戸外の容器バルブも閉めてください。

(4)台風や洪水のおそれがあるときは

ガス容器(ボンベ)がゴムベルトでしっかり固定されているかご確認ください。容器バルブを閉めてください